柳布(やなぎふ)帯
本日の作品はやなぎ布の名古屋帯です。柳は河沿い、岸辺に生えているところから河沿草・遊草とも言われています。
上段の写真はアップで写しました。ざっくりとした風合いですが、ひとつひとつ丁寧に織られているので見た目よりもやわらかく、色といい、素朴な雰囲気になんとも癒されてしまいます。
盛夏のしゃれ帯としては最適ですね。無地ですのであわせやすいと思います。
科(榀)布・芭蕉布・葛布が三大古代布といわれ、藤布・楮布(太布)・からむし(苧麻)などが続きます。
柳は含まれていませんが、古代、科布や葛布と同じく柳も織物の原料として使われていたそうですので、ある意味では古代布でしょう。
しかしこの帯は復元というよりは創作帯でしょうから、該当しないと思います。
ちなみに原始布という名は商標登録されているそうなので、あまり使わないほうが良いようです。右の写真は左の手前が科布で右の奥が柳布です。重ねると色つやや織り方の違いが分かりますね。
HPはこちら http://www.kimono-seki.com/
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