2011年6月3日金曜日

掲載商品9

              美しいキモノ 2009年冬号掲載 
        「本場結城紬地 訪問着」 十二支文様


品良く愛らしい十二支たち

今回の作品は重要無形文化財指定の本場結城紬に十二支文様が描かれている訪問着です。

織物の生地に図柄を描く場合、染料が浸透しにくい為に染めるというよりも塗るといった感じになります。
ですので写真のようにこれほどはっきりと描かれている十二支たちはかなりの手間ひまが掛かっていると思われます。
それぞれが玩具になっていて何とも可愛らしい顔つきですが、一つ一つ丁寧に描かれているので上品さも感じます。

そして地色に対して個々の配色が良く考えられているので眺めていても目が疲れず、何ともほっこりした雰囲気になりますね。

図案、染織、職人技の逸品です。


心地よさ、楽しさ満点

紬地の訪問着なので、帯合わせは金銀使いの”どフォーマル”では無く、つや消し系のしゃれっぽい袋帯を合わせます。訪問着なので名古屋帯ではない方が良いのですが、帯屋捨松のしゃれ綴などはグッドだと思います(柄にもよりますが)。

従来の訪問着よりも格は落ちるため結婚式には向きませんが、新年会等のお呼ばれや食事会、観劇など、着る心地よさと、見る楽しさをより引き立ててくれる素晴らしい逸品です。


0 件のコメント:

コメントを投稿