科布(しなふ)
古代布
本日の作品は科布の名古屋帯です。
科布は、東北地方の山間に自生する科の木の繊維で織られる古代織物です。
手間の掛かる作業ゆえに一部の集落でしか生産されなくなってしまいましたが、それでも現在も当時と変わらない工程を経て織られ続けています。
自分だけの帯
通気性が良く、軽く、水濡れにも強く、素朴なとても味わい深い織物です。
使い始めの頃は、中々「きかん坊」なところが存分に発揮されてしまいますが、使い続けていくほどに柔らかくなり、そして自分の締める丁度良い形や具合になっていきます。
それこそがお金では買えない、新品では味わえない自分だけの帯になるということです。
洒落物の楽しさを倍増させる織物です。国産物は段々と生産数が少なくなってきているのが現状ですので、購入チャンスがあればご一考下さい。