刺繍入り 名古屋帯
ちょっとした工夫
本日の作品は刺繍入りの名古屋帯です。
タイトルは「桜に奴(やっこ)」そのまんまですが、奴がなんとも良い味を出していますね。
下には糸巻きがあり、そこから流れ出る糸に沿って奴や桜が戯れる。思わず微笑んでしまう楽しい図柄です。
また、奴たちをど真ん中に「これでもか!」と配置せず、菱つなぎを入れることで、ほんわかした雰囲気になっていますね。
しかも菱つなぎは同じ白糸なんですが、縫う方向を変えることで光のあたり方が変わる為に色が違って見えるという、ちょっとしたことなんですが、よく工夫されています。
そして右奥の写真は前腹部分ですが、こま犬とふくら雀が縫い込まれています。たまりませんね(笑)。
遊びがいのある帯び合わせ
右奥の写真はローケツのちりめん小紋にのせてみました。 光の加減で分かりづらいですが、地色はチャコールグレーです。
手前の写真は、徳島県の天然の阿波藍で染めた、桜の花びら尽くしの小紋です。
藍の色目がとても綺麗でなおかつサッパリしています。
こんな感じならばイヤミが無いと思い、やっちゃいました(笑)。
帯の地色は真っ白ではなくほんのりオフホワイトで、柄の雰囲気や大きさも優しくバランスの良いとても締めやすい帯です。
段々と暖かくなりイベントも増えてきます。つい締めて遊びに行きたくなるそんな楽しい名古屋帯です。
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