2009年8月16日日曜日

夏小紋

夏小紋

 
爽やかさと楽しさ


本日の作品は夏の小紋です。地色は真っ白では無く、生成地なのでやさしい雰囲気に感じますが、なんといってもこの魚です。とても可愛らしい目をしています(笑)。生地のしなやかさに地色の爽やかさ、そして柄の楽しさと配色のサッパリ感、蒸し暑くなっている日々を楽しくさせる可愛い夏小紋です。


着るたのしみ


生地は粋紗の変り織です。影に映し出されている透け感がなんともいい雰囲気ですね。前回「大人のめるへん」として紗の名古屋帯をご紹介いたしましたが、「洒落やムードを楽しむ装い」というきものを着るひとつの楽しみ方をこれからもぼちぼちですがご紹介・ご提案させていただきますのでどうぞご笑覧ください。

京呉服せき のホームページはこちら http://www.kimono-seki.blogspot.com/

2009年7月27日月曜日

イベント

和の雑貨市
2009/7/18(土)~7/27(月) 

ありがとうございました
さっぽろ地下街 オーロラタウン コミュニケーションスペース
札幌市中央区大通西2丁目(地下街小鳥の広場前)
*丸井今井 地下街入口付近・きたキッチン向い

オーロラタウンでこの雑貨市をやり始めてから、はや7年目を迎えました。毎年たくさんの方々が来て下さり、感謝いたしております。今年も面白い雑貨品を多数展示致しますのでどうぞお楽しみに。


今年の当店の出品品目
・下駄・浴衣(男女)・浴衣帯・巾着・風呂敷・アタバッグ・日本ハムファイターズ半天(北海道の呉服店限定商品)
・子供じんべい・子供げた・子供ゆかた・日傘・帽子・ショール・はぎれ
・暖簾・団扇・扇子・藍染物・古袱紗など
お問合せ先は
京呉服 せき 011-761-6816

2009年7月25日土曜日

夏名古屋帯

  
夏名古屋帯
                   
 
紗(しゃ)による清涼感と軽量さ

本日の作品は夏名古屋帯です。
地は紗になっています。袋帯ですと裏地があるため重なって見えるのですが、名古屋帯ですので、裏地がありません。
よって上段の写真でお分かりですが、透けまくっています(笑)。
しかしこの透け感が夏の帯らしく涼やかに見え、そして軽さを感じますね。
タイトルが「森の銀河」となっています。その名のとおり、木々の中からふと夜空を見上げると銀河がありそして流れ星が・・・。何とも夢が膨らむ素敵な帯ですね。
森林部分は当然として、銀河の部分もそれと分かるように丁寧に織られています。デザインもよくできていますが、配色も地色が黒では無く、あえて墨色にしてあるところがナイスです。

白芯?黒芯?

左は白生地を、右は黒地の八掛の上にそれぞれ乗せてみました。
ただ乗せているだけなので、写真では何か「もやっと」した雰囲気に感じますが、仕立てるともっと密着しますのでその心配はなくなります。
白地だと影の感じがし、黒地だと自然な感じに見えます。好みにもよると思いますが、夜空のイメージなので、私は黒地の方をお薦めしたいです。やや濃い目のグレー系でも面白いと思います。

大人のめるへん

右の写真は前腹部分です。三日月と流れ星がすくいで織られています。
通常こういった類の帯はたんなる「うけ」狙いで製作され、仕事も単調な為にすぐ飽きられる傾向にありますが、この機屋さんの帯はどれも柄行だけでなく、織はすくい、金部分は本作品もそうですが本金を使うなど「うけ」狙いだけではとうてい済まない仕事内容になっています。
そのため価格も「くすっ」と笑える状態ではありませんが(笑)、洒落やムードを楽しむ、
大人のめるへん」としての装い、きものは何に併せよう?と考えただけでも楽しくなりますね。
夏が来れば締めたくなる、そんな気持ちにさせてくれる逸品です。

2009年7月12日日曜日

会津上布

会津上布(あいづじょうふ)




日本最古の織物の原料「からむし」

からむし(別名・苧麻(ちょま))はイラクサ科の植物で、からむし織は青森県の三内丸山遺跡(縄文後期)からも出土してる日本古来の織物です。かつては日本の各地で栽培され、布として使用されていましたが、綿花の栽培技術の普及とともに次第にその姿を消していきました。

そうした中で、福島県昭和村は、本州唯一の上布原料苧麻(からむし)の産地となったのです(本州以外では沖縄の宮古・八重山地方で生産されています)。毎年、夏の土用前に刈りとったカラムシの茎を苧引(おび)きして取り出された繊維を細かく裂き、糸を紡いでいきます。原料の状態から完成までに約5ヶ月を要する大変手間と根気のいる作業です。
現在、からむし織の技法は福島県無形文化財に指定され、苧麻の栽培技法および苧引きの技法は国選定保存技術に指定されています。しかし村では現在からむし栽培をしているのは約40戸。からむし織の伝統を守っている女性は約15人で50代以上が中心だそうです。(昭和村からむし生産技術保存協会より)



いざり機で丹念に織られた逸品

階段状の線と十字絣、そして若葉マークがひっくり返ったような稲のような形の面白い文様が織り込まれています。地色といい、配色といい、なんとも言えないやさしさと温かみ(夏物ですが)がありますね。越後上布と同様、麻織物の極上品として、軽く・吸湿性に富むため夏には最適な素材です。本麻の長襦袢との取り合わせがグーだと思います。


現在では希少となってしまいましたが、夏が待ち遠しくなる逸品です。

2009年6月29日月曜日

イベント

第26回 神社小路祭り
2009/7/11(土) 
ありがとうございました

年に一度、しかもたった一日だけ行われる、手作りのお祭り「円山・神社小路祭り」の季節が今年もやってきました!。今年も、もちろん参加させていただきます。

子供神輿やライブステージなど手作りとは思えないほど盛り沢山で毎年たくさんの方々が遊びに来ています。

7月の第二土曜日ですよ!
どうぞお楽しみに。


当店の屋台での出品品目(笑)

・げた・ゆかた・扇子・きんちゃく・風呂敷・アタバッグ

・日本ハムファイターズ半天(北海道の呉服店限定商品)

・子供じんべい・子供げた・子供ゆかた

など盛り沢山です!


お問合せ先は

神社小路祭り実行委員会 

2009年6月26日金曜日

すてきなゆかた

花火や祭り・盆踊り 夏を日本をもっと楽しむ

てきな ゆかた 絞り編



まだジメッとした日が続いておりますが、夏の匂いを感じる季節になってきました。




さぁ~花火だ!祭りだ!浴衣だ~!






絞り好きの当店の絞りの浴衣、どうぞご覧ください






藤色とワイン色との配色が素敵な浴衣



麻の葉をデザインした日の出絞りが可愛いです


三浦・帽子・一目鹿の子など
色々な種類の絞りを施した藤柄の藍絞り



マンボウ!色・デザイン最高です(笑)

2009年6月14日日曜日

本塩沢

本塩沢(ほんしおざわ)
 
手織りでつくったお召しのひとつ
本日の作品は本塩沢です。別名で塩沢お召(おめし)とも呼ばれていますので、こちらのほうがしっくりいくと言う方も数多くいらっしゃるでしょうね。
本塩沢は、1000年以上も前から越後上布を織っていたという新潟県南魚沼郡塩沢町で主に生産されています。麻織物である越後上布の苧麻を絹に変えて織り上げたのが本塩沢と塩沢紬です。本塩沢は緯糸に強撚糸(きょうねんし・強く撚り(より)をかけた糸)を用いており、織りあがった反物を湯もみすると、撚りが戻って生地の上に独特のシボが現れます。これが本塩沢特有のシャリ感につながる訳です。

トーフ絣・・・(笑)
本塩沢は越後上布で培われた技術や絣の技法をうまく生かして織られています。絣もメジャーなものでは十字絣・蚊絣・亀甲絣などがありますが、今回の作品は「トーフ絣」と小札に書かれていましたので豆腐なのでしょう(笑)蚊絣とかとは違い、何かポッテリとした感じが可愛く、豆腐と聞けばよりいっそうニヤけてしまいますね。右の写真は黄八丈の八寸名古屋帯をのせてみました。墨黒系の地色に、白ではない灰白色系の縞がいい感じです。
この時期ならば夏帯をあわせた写真を掲載するところですが、モノトーンの感じでいくのにどうも納得がいかず、まあいいや!てな感じでやっちゃいました

HPはこちら http://www.kimono-seki.com/